
こんにちは、さくです。
今回は社会福祉士と保育士のダブルライセンスについてまとめました。
この記事はこんな人に向けて書いています。
- 社会福祉士と保育士の資格を両方得る方法を知りたい
- 社会福祉士と保育士の資格を両方得る良さを知りたい
そんな筆者も、社会福祉士と保育士のダブルライセンスを持っています。社会福祉士と保育士は、資格試験も就職先も重なっている内容がとても多いので、ダブルライセンス取得をぜひオススメします。

今が在学中でも、就労中でも、資格取得を目指せますよ!
それでは、社会福祉士と保育士のダブルライセンスを取る方法とメリットを詳しく説明していきます!児童福祉施設で働いていた筆者の経験も織り交ぜながら伝えていきますね♪
社会福祉士と保育士の資格取得方法

それぞれの資格取得方法の概要です。既にご存じの方は飛ばしてください。
社会福祉士の取得方法
社会福祉士資格を得るためには、決められたルートを経て社会福祉士受験資格を得る必要があります。その上で、毎年2月頃に行われる社会福祉士国家試験を受けて合格し、社会福祉士登録を完了してはじめて、社会福祉士として働くことができます。
その決められたルートというのが、なんと12通りもあります!
公益社団法人 社会福祉振興・試験センター
高校卒業後の最短ルートは、第1号の福祉系大学等4年→指定科目履修→国家試験です。その他、短期養成施設等ルート、一般養成施設等ルートがあります。学歴・実務経験年数によって異なるため、自身の状況に合った受験資格取得方法を確認してください。
保育士の取得方法
(1)都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。
または
(2)保育士試験に合格する。上記いずれかに該当する者は、保育士の登録を受け、保育士証の交付をもって保育士として働くことができます。
一般社団法人 全国保育士養成協議会
保育士は、保育士養成をする学校等で所定の過程・科目を履修し卒業すれば、試験を受けなくても保育士資格を得ることができます。社会福祉士とは異なる部分ですね。
保育士養成学校に通わない場合は、保育士試験を受けるための、受験資格が必要です。保育士に関係のない学部・学科でも、4年制大学・短期大学・専門学校を卒業すると、大体の人が受験資格を持っています。在学中でも条件を満たしていれば、受験資格を持っている可能性が高いです。
自分が保育士受験資格を持っているか?全国保育士養成協議会で確認できます。
社会福祉士と保育士のダブルライセンスを得る方法

社会福祉士受験資格と保育士資格が得られる学校に通う
これから社会福祉士と保育士取得を考えている方、進学先を悩んでいる方に最もオススメです。
指定科目を履修することで、保育士資格取得。受験資格を得て2月に社会福祉士試験に合格すれば、卒業と同時に社会福祉士と保育士のダブルライセンス取得が可能です。

大学在学中に集中的に学習して資格取得できる!
保育士試験を受けずにダブルライセンスが叶うのはこの方法!
もし、社会福祉士試験に落ちてしまっても、卒業時に保育士資格は取得しています。
保育士として働きながら、翌年の社会福祉士試験に再チャレンジすることも可能です!
紹介した方法で、社会福祉士受験資格と保育士資格が得られる学校の例をGoogle検索で探してみました。「社会福祉士 保育士 大学」等で通いたい地域名を入れて検索してみてください。以下は関東圏で探してみた例です。
学校によって学部・学科・コースの名前が様々なので、社会福祉士受験資格と保育士資格を並行して取得できるかどうか、HP内や資料請求でよく確認してみてくださいね。
社会福祉士受験資格が得られる学校に通いながら、保育士試験を受ける

私はこのパターンで取得しました!
社会福祉士受験資格を得るために通っている学校であれば、在学2年以上62単位以上修得済み(又は修得見込み)で保育士試験を受けられます。
この場合のメリットは、社会福祉士と保育士の試験勉強を同時にできることです。
- 社会福祉士受験科目の「児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度」
- 保育士試験科目の「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」
以上の科目は社会福祉士と保育士の領域に共通する科目です。勉強して損はないですし、就職してからも必要な知識がたくさん含まれています。

保育士試験「子どもの食と栄養」の科目が苦手で2回落ちました。合格科目の免除期限3年目でギリギリ合格、、、危なかった~!
社会福祉士受験資格が得られる学校を卒業した後、保育士試験を受ける
上2つの方法とは違い、社会福祉士と保育士を並行して学習しない方法です。
この方法のメリットは、社会福祉士を所持していれば保育士試験の科目が一部免除になることです!免除になる科目は、「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」の3つ。3科目以外にも、条件を満たせば他科目や実技試験を免除にできます。
卒業した学校へ確認が必要なので、詳細は全国保育士養成協議会で確認してみてください。
その他の方法
- 保育士資格が得られる学校を卒業後、社会福祉士受験資格が得られる学校に通う
- 保育士試験に合格した後、社会福祉士受験資格が得られる学校に通う
先に保育士資格を持っている方は、この方法になると思います。
しかし、社会福祉士と保育士ダブルライセンスをこれから取ろうと思っている方に、以上の方法はあまりおすすめしません。
なぜなら、
- 先に社会福祉士を取得しておけば保育士試験で免除される科目がある
- 社会福祉士取得のためには必ず学校に通わなければいけないため、通学が2回必要
この2点の理由があるからです。
保育士は、保育に関係のない学校を卒業していても受験資格を得ている場合が多いので、いつでも保育士試験を受験することができます。その反面、社会福祉士は学校に通って必要な科目を履修し、まずは受験資格を得なければいけません。
学校に通うには時間もお金も必要になるため、社会福祉士取得が視野にある場合は、まず社会福祉士受験資格取得のために通学することをオススメします。
既に社会人として就労中の場合は、通信専門学校で働きながら受験資格取得を目指すこともできます。
社会福祉振興・試験センター 社会福祉士短期・一般養成施設一覧
社会福祉士と保育士のダブルライセンスを得るメリット

この記事を読んでいる方は、社会福祉士と保育士のダブルライセンスを視野に入れている程なので、児童・障害児・家族支援などに関心がある方が多いのではないでしょうか。
この章では、実際に社会福祉士と保育士のダブルライセンスを持って働いていた筆者が思うメリット(ちょっとデメリット)を正直に紹介します!
児童への直接支援や技術を磨きながら、福祉の視点で家族支援ができる
社会福祉士は相談援助・多職種連携・福祉医療サービスなど、クライエントを取り巻く環境や制度も視野に入れながらソーシャルワークを実践する専門職です。一方で保育士は、目の前にいる子どもの発育・発達の知識や、保育技術を用いて子どもたちに直接携わります。
しかし、児童福祉分野で働く社会福祉士は、子どもたちの発育発達や関わり方の知識技術も必要です。加えて保育士も、子どもを育てる保護者や家族、その環境にも目を向けて子どもの様子を見守る技術も必要です。
そのため、社会福祉士と保育士が持つべき知識と技術は切っても切り離せないくらい、重なる部分がとても大きいです。児童福祉分野で働く際は、社会福祉士と保育士のダブルライセンスが、より良い支援者・保育者となるきっかけになると思います。
1つの就労先で複数の部署で働くことができる
社会福祉士と保育士が在籍する就労先が多くあります。求人サイトで検索すると、社会福祉士と保育士どちらも募集している職場がたくさん出てきました。
児童養護施設・乳児院・児童発達支援施設・放課後等デイサービス・母子生活支援施設・児童家庭支援センター・児童心理治療施設・児童自立支援施設・自立援助ホーム・入所型障害児施設 等
部署編成は就労先により様々ですが、社会福祉士と保育士どちらも取得していると、施設内でも働ける部署が複数ある可能性が高いです。社会福祉士としても、保育士としても、同じ職場で経験を積むことができます。

私も、同じ職場で対乳幼児・対学童児と、異なる部署で働いていた時期がありました。
保育士の知識・技術は小学生以上の支援にも生かせる
社会福祉士と保育士が働く場所では、児童養護施設や児童心理治療施設など、小学生以上の子どもと関わる職種も多いです。保育士=小学生未満との関わり、とのイメージは強いですが、そんなことはありません。
小学校低学年くらいなら、発達や発育の観点で保育士の知識技術が十分に発揮される場面はとても多いです。中学生以上の子どもでも、幼い頃の様子や生活環境を知る過程で、保育士の知識技術は役に立ちます。
- 条件によっては社会福祉士と保育士両方の現場実習が必要になって大変
- 2つの資格勉強を同時進行で進めるのが大変
社会福祉士も保育士も立派な国家資格です。楽に資格ゲット!という訳にはなかなかいきません。資格取得のための過程は大変な部分もありますが、ダブルライセンスを得た後のデメリットは無いに等しいです!
まとめ
社会福祉士と保育士のダブルライセンスの取り方、メリットについて紹介しました。簡単にまとめるとこんな感じです
- 社会福祉士受験資格と保育士資格が得られる学校に通う
- 社会福祉士受験資格が得られる学校に通いながら保育士試験も受ける
- 社会福祉士受験資格が得られる学校を卒業した後、保育士試験を受ける
- 児童への直接支援や技術を磨きながら、福祉の視点で家族支援ができる
- 1つの就労先で複数の部署で働くことができる
- 保育士の知識・技術は小学生以上の支援にも生かせる
いかがでしたか?
社会福祉士受験資格取得と保育士受験資格には様々なルートがあるので、ご自身に合った方法とペースで、資格取得を目指してください。
私は、少しでも社会福祉・児童福祉分野で働く仲間が増えると嬉しいなと思い、この記事を書きました。ここまで読んでくれてありがとうございました!
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